乳歯をむし歯にしない歯磨きのコツ
乳歯はそのうち抜けてしまうのでむし歯になっても問題がないと思っていませんか?
乳歯のむし歯は永久歯に影響を及ぼします。
乳歯のむし歯が歯の神経に到達することで永久歯の形成不全を起こしたり、
むし歯の痛みでしっかり咬むことができずに、あごが十分に成長できなく歯並びが悪くなったり、
片側咬みを続けることで顎が歪むなどの症状が現れることがあります。
そこで、今回は乳歯をむし歯にしないための歯磨きのコツについてお話しします。
食事のあとには、子どもに自分みがき用の歯ブラシを持たせ、
歯みがきする習慣をつけていくことが大切になってきます。
そのあと、保護者が仕上げみがきをすることでしっかりケアしていきましょう。
寝る前の仕上げみがきは、特に重要になります。
仕上げみがきをする目安としては小学校2年生くらいまでになるので、
それまでに自分で歯みがきをする習慣を身につけていきましょう。
〈子どもに自分みがきを習慣付けるために〉
・保護者が使う仕上げみがき用の歯ブラシとは別に、
自分みがき用の歯ブラシを用意してあげましょう。
・将来、自分で歯磨きの習慣が身につくように、
子どもに正しい歯磨きの仕方を教えてあげましょう。
・明るい部屋で鏡を見ながら歯磨きできるように見守って行いましょう。
〈仕上げみがきのやり方〉
1.ひざを少し広げて正座し、子どもを仰向けの姿勢で寝かせます。
2.歯ブラシを鉛筆を持つように握り、歯ブラシの毛を歯の表面に直角にあてます。
3.歯と歯茎の境目にらせんを描きながらコチョコチョと細かく磨いていきます。
〈奥歯の磨き方のポイント〉
奥歯は噛む面の溝が深く、複雑な形をしているので歯垢がたまりやすく、
むし歯になりやすい部分になります。
また、歯と歯茎の境目、歯と歯の間などに磨き残しが多く見られるため、
子ども用の糸ようじを使って歯と歯の間の歯垢を取ってあげるようにしましょう。
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