噛むことで全身の健康へ
歯・口腔の健康に関する状況について、「何でも噛んで食べることができる」と答えた人は(20歳以上)、60歳代から大きく減少する結果になったそうです。
毎日の食事をよく噛めていますか?
虫歯や歯周病をそのままにしていたり、抜けたままの状態になってはいませんか?十分に噛めないままにしておくと、食べるものが偏りがちになるのはもちろん、全身の不調を招くことになります(;゚Д゚)
近年では特定健康診査、通称メタボ健診での質問票によく噛む習慣についての項目が追加されました。
何でも噛んで食べられることによって栄養のバランスがよい食事をとることができるだけでなく、唾液の分泌量が増加するため消化吸収の促進にもつながります。しかし、噛む力が低下すると、よく噛む必要のある野菜や大豆製品の摂取が減る一方であまり噛まなくても食べられるごはんやめん類の摂取が増加しがちになるそうです。
その結果たんぱく質やビタミン、食物繊維などが不足し、糖質、脂質エネルギー量は過剰になるため、生活習慣病のリスクや十分な栄養がとれない低栄養のリスクが高まることになります。
なお、食事の問題にとどまらず、歯がほとんど残ってなく、入れ歯もない人は自分の歯が20本以上ある人にくらべて認知症になるリスクが1.85倍にもたかくなります。
それはよく噛むことができず、脳の認知領域への刺激が低下するといわれています。
また転倒したことがない65歳以上の人を対象に調べた結果、自分の歯が19本以下の入れ歯も使ってない人は自分の歯が20本以上ある人に比べて3年後に転倒するリスクが2・5倍にもなることがわかっています。
よく噛めないと、転倒するリスクまでも高まるわけです。
自分の歯も入れ歯もない状態だと、あごの位置が不安定になり体のバランスがとりづらくなるのではといわれています。
噛むことは全身の健康を左右します。ご自分の口腔内はもちろん、大切なご家族の口腔内もみつめなおしてみてください(*´▽`*)
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