知らないと怖い歯周病
『虫歯になったら歯医者へ行く』というのが日本では一般的なことから、
歯を失ういちばんの原因は虫歯だと思いがちの方がたくさんいると思います。
しかし、歯を抜く1番のの原因は歯周病で、その割合は約40%。虫歯が約30%になります。
では、知らないと怖い歯周病のお話をします。
「虫歯が1本もないから、私の歯は大丈夫」と言う人がいますが実はそんな人こそ歯周病で一気に歯を失うケースが多いのです。
口の中には300~700種類の菌が存在するのですが、虫歯菌と歯周病菌はまったく違う種類の菌。
虫歯菌は、歯の見えている部分につきますが、歯周病菌は酸素が届かないところを好みます。
歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)や舌の上で繁殖するのです。
その歯周病菌が歯肉の炎症を引き起こし、歯周ポケットを形成します。
炎症が進むと、歯を支える骨が減って歯を支えられなくなり、ついには歯が抜けてしまうのです。
歯周病菌は歯の病気だけではなく、身体の病気にも関わってきます。
歯周病菌が動脈硬化を起こしている血管に入り込むと、血管を狭める作用が増すため、心筋梗塞を引き起こします。
そのほか妊娠中の場合は、低体重児や早産の原因になるとも言われています。
今現在、歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれていて歯周病がひどくなると、
インスリンの血糖値をコントロールする働きを妨げて、糖尿病を悪化させるのです。
反対に歯周病を治療すると、糖尿病が改善されるという報告も……つまり、相互関係があることがわかります。
他にも歯周病菌は、さまざまな全身疾患のリスクを高めることもわかっています。
歯周病は歯の病気にも身体の病気にも関わってくる怖い病気です。
虫歯がないから歯医者に行かないという考えを捨て大人の方は最低でも半年に一回は
かかりつけの歯医者さんで検診やクリーニングをしてもらいましょう!!
目指せ8020運動*\(^o^)/*