鼻炎でなぜ歯が痛くなる?
ホーム
> 鼻炎でなぜ歯が痛くなる?
鼻炎でなぜ歯が痛くなる?
2015年03月05日(木)8:06 PM
3月になり少しずつ暖かくなってきましたね♪しかし、花粉症の方には辛い季節でもあります。
この時期に、冷たいものがしみる等の症状は無いものの、噛むと痛い、歩いたり、走ったり振動によりひびく
というような歯痛が生じたら、それは虫歯ではなく、花粉症などの鼻炎が原因の可能性があります。
鼻炎でなぜ歯が痛くなる???
顔の頬の辺りで、上あごの骨の中に上顎洞(じょうがくどう)という空洞があります。この空洞は
鼻腔とつながっていて、空洞の内側は鼻腔と一続きになった鼻粘膜が裏打ちしています。
上の奥歯の根の先は、ちょうど上顎洞の底に位置しています。そのため花粉症や
風邪などで、鼻に強い炎症を生じると上の奥歯の歯根の先が刺激されて、歯痛が生じる
ことがあります。これを「上顎洞炎」といって、虫歯と勘違いされることがよくあります。
また逆に、虫歯を放置し、根の先端部から上顎洞に細菌が入り込む、あるいは歯周病が進行し、
歯の周囲から細菌が入り込んで歯の周囲が化膿している状態から鼻炎を起こすことがあります。
これを「歯性上顎洞炎」といいます。
上顎洞炎の80%は鼻が原因で起こり、歯が原因によるものは20%ほどです。鼻炎が原因の歯痛の場合は鼻の炎症をおさえるために、内服薬などで治療を行います。虫歯が原因の場合は勿論、歯を治療することにより改善されます。