スポーツと歯
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スポーツと歯

2015年10月13日(火)5:50 PM

スポーツと歯
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 人間は、食べものをのみこむ時、水などの液体を飲む時、口を閉じて上下の歯を接触させて下のあごを固定しています。口を開けたままでは、嚥下することは非常に困難なはずです。

それらの生理的な運動をする時ばかりではなく、瞬発的に力を発揮しなければならない時には、口を閉じてしっかり奥歯を噛みしめます。

それでないと、強い力は発揮できません。「歯をくいしばる」という言葉はここからきています。

 

スポーツ選手にとって歯は命です。

 

一流選手ほど、歯にかかってくる負担は相当なものです。

歯への力のかかり具合(咬合力、咬合圧)は、スポーツの種類と内容によって異なりますが、瞬間に筋肉の力を最大限に発揮することを要求されるスポーツにおいては、その依存度は顕著です。

 

たとえば、相撲の力士にとって、立ち合いのぶつかり合い、瞬間の勝負どころでの、渾身の力をふりしぼっての攻防は、見ていても思わず手に汗をにぎってしまいます。

奥歯を噛みしめた時の咬合圧は、平均5070kgですが、力士では100kgを超えているでしょう。

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巨人軍の王選手がホームランを打った時の咬合圧は、90kgを超えていたそうで、王選手の大記録の秘密は並はずれた咬合圧にあったのです。彼の抜きんでた瞬発力、爆発力の源は、頑丈なあごと丈夫な歯にあったようです。

 

最近のスポーツ選手の顔貌を見てみますと、どうもあごのエラがはっている人は少なく、どこか華奢な感じがするのはいなめません。野人タイプの人が少なくなり、スマートな人が増えました。その分、パワーが不足してきているのです。

 

以前、ある有名な選手にアナウンサーが、「スポーツ選手の第一条件は何ですか」とインタビューしているのを聞いたことがあります。即座に「まず、歯がいいことでしょうね」という答えが返ってきました。

私は、さすが一流選手だなと感心させられました。

スポーツ選手の歯はシーズンを通じての、絶え間ない緊張と酷使によって、歯はボロボロにすりへってひどい損傷をこうむります。歯が痛んだり、噛み合わせが悪いと、最大限の能力を発揮することは到底できません。

平素から歯を大切に管理し、シーズンオフには歯の手入れと治療が欠かせません。それを怠りますと、選手としての寿命を縮めてしまうことになってしまいますね。

 

 また、アメリカの大リーグの選手は頬をふくらませて噛みタバコをクチャクチャ噛んでいますし、サッカー選手のなかにもガムを噛んでいる人が見受けられます。

これもまた緊張感を和らげるためと、運動能力を最大限に発揮させるためなんですね。



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