むし歯があったら宇宙飛行士にはなれないの?
昔から「むし歯があると宇宙飛行士にはなれない」と言われてきたそうですが、むし歯があった場合はどうなのだろう?
むし歯があっても宇宙飛行士になれるのだろうか。
視力の悪さと共に多くの人が抱える体のトラブルはむし歯ですね。文部科学省の調査では、小学生でむし歯やむし歯の治療跡がある人は約53%と半分以上の子どもがむし歯の経験があるようです。
つまり、「むし歯になったことがない」という条件を宇宙飛行士の条件にしてしまうと、半分の子どもたちが夢を断念しなくてはならないことになってしまいます。
☆治療してあればOK!☆
宇宙航空研究開発機構(JAXA)によると、むし歯があっても治療してあれば全く問題はなく、歯に詰め物があっても大丈夫だそうです。
しかし、宇宙飛行士は、打ち上げの前に必ず、むし歯になりそうな歯はないか、取れそうな詰め物はないかなどを調べるため、歯科医師の検診を受けなくてはいけません。
これは、「歯医者さんのない宇宙で虫歯になったら困るから」という単純な理由だけではなく、宇宙では、地球上では考えられないことが起きるからなのです。
☆詰め物が取れた際の空洞が問題☆
むし歯の治療跡の詰め物が取れてしまうことはよくある。詰め物が取れると空洞ができるが、地球上では、特に強い痛みを感じることはない。ところが、この小さな空洞が、宇宙ではとんでもない痛みに変わるのだそうです。
歯に空洞があると、宇宙服の中を減圧したときに、空洞の中の空気が膨らんで歯を内側から圧迫するため痛みが生じるのです。
宇宙での仕事は限られた時間の中で集中して多くのことをこなさなくてはいけません、命にも関わる仕事です。だから、たとえむし歯であっても、治療は完璧に終えていなくてはいけないのだそうです。
むし歯の経験があってもOK。裸眼視力が悪くてもOK。宇宙飛行士といえば、1点のマイナスもない完璧な人しかなれないというイメージだが、実際には「普通に健康であればいい」という事なのです。
仕事や私生活に支障がなくても、不測の事態が起きても困らないように、普段からお口の中を清潔に、良い状態に保っておくことが望ましいですね。備えあれば患いなし!
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