2018年06月12日(火)10:25 AM
蒲郡市では20歳~80歳まで5歳おきに歯周病検診が受けられるハガキが届くようになっています。定期的な検診でむし歯や歯周病の早期発見を目的の一つとしておりますが、そもそも定期的な検診は必要なのだろうか?と思う人もいるかと思います。今日は定期検診のすすめとしてその意義をお話ししたいと思います。
むし歯や歯周病は、
初期の段階でない限り自然治癒することはなく悪化していくばかり
です。また、治療が終了したとしても「歯を元に戻せた」
ということにはなりません。たとえばむし歯治療では、
むし歯の部分を削り取り、
削った部分を詰め物や被せ物で補いますが、
どんなにきれいな人工歯を装着しても天然歯にはおよばず、
噛む力が衰えたり被せ物の中で折れやすくなったり詰め物が外れた
りとトラブルもつきものです。 本当の意味で健康な歯を保つためには「治療」よりも「予防」
が有効です。
定期検診を受けていれば、
もしもお口のトラブルにかかってしまっていたとしても、
早期発見・早期治療につながります。できるだけ削らない、
抜かない、天然歯を残すために定期検診はとても効果的です。
しかし痛いところはないのに通院して検診を受けるなんて「
お金が余計にかかるのでは……?」と考えてしまいがちですよね。
日本の定期検診の料金(3割負担の方)
は1回3000円程度ですがちょっと高いなという気持ちになる方
もいると思います。
しっかりと定期検診に通うと年間1万円弱かかります。(
当院では3ヶ月〜半年に1回の定期検診をお薦めしています。)
特に効果が実感しにくいものにお金は払いたくないものです。
しかし、実は定期検診をきちんと受けている人は、
そうでない人に比べて治療費の総額が低いというデータがあります
。
たとえば65歳の段階で定期検診の習慣がある人の歯科治療にかか
る総医療費は、
検診を受ける習慣のない人に比べて6割程度で済むといわれていま
す。
また、万が一定期検診の時点で病気が見つかっても早期発見・
早期治療につながれば、治療も比較的簡単です。
簡単と言うことは治療にかかる期間も短くて済みます!
つまり経済的にも身体的にも負担が軽くて済むのです。
また、
歯を健康に保つことは全身の病気のリスクを抑えることにも繋がり
ます。歯医者での定期検診が生涯医療費を抑える。言い換えれば、
全身の病気のリスクを遠ざけるということになります。お口の中を
健康に保つことは全身の健康に繋がると言うことですね!
長い目で見れば、
健康でいられるということへの投資のようなものだと思って通って
頂けたらと思います。