台風が来ると歯が痛くなる?
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台風が来ると歯が痛くなる?

2018年10月15日(月)7:31 PM

最近大きな台風が何度か続いていますね。台風による被害は甚大で、当院でも停電で止む無く休診にした時もありました。台風による影響は体にも及び、大きな台風の前後では歯の痛みが出やすくなるのか、当院でも急な歯の痛みを訴える患者様が何人か来院されました。

気圧の変化、特に低気圧により、頭痛や肩こり・体調不良などを起こすことはよく知られていると思いますが、実は歯の痛みも起こりやすいと言われています。例えば、季節の変わり目で低気圧が近づくと歯が痛んだり、山登りをしていたら歯が痛くなったり、飛行機に乗っていたら歯が痛くなったり、というような経験はありませんか?このような痛みがどうして起こるのか少し調べてみました。

歯の構造は、中心に「歯髄腔」と呼ばれる神経(歯髄)を収めた空間があり、その周りを象牙質、さらにその外側をエナメル質が包む3重構造になっています。鉄筋コンクリートの建物のように外側はとても硬くできています。歯髄腔内部の気圧は、通常は外の気圧と同じになるように保たれていますが、短時間で急激に外の気圧が変化すると調整が間に合わず、外の気圧と歯髄腔内部の気圧に差が生じる場合があります。その気圧差で膨らんだ内圧が神経を圧迫し、急な歯の痛みを引き起こすと言われています。

標高の高い山の上や飛行機の中など、気圧が低くなるとスナック菓子の袋が膨らんでパンパンになることがあると思いますが、歯は先に述べたように鉄筋コンクリートのようにとても硬いので、お菓子の袋のように内側の血管や膿だまりが膨らむと、外側が硬い分神経を圧迫しやすくなります。飛行機に乗った際に起きる歯痛は「気圧性歯痛」や「航空性歯痛」と呼ばれており、航空会社でも注意を呼びかけているそうです。

この様な歯の痛みは、健康な歯で起こることはほとんどありません。虫歯があったり歯根の先に膿がたまっていたりするなど、何かお口の中にトラブルがある時に起こりやすいです。歯はとても敏感なので、環境の急激な変化にすぐ反応します。こうした急な歯の痛みを起こさないためにも、普段から定期検診を受けることをお勧めします。

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