歯の健康と健康寿命
歯の健康と健康寿命の関係~積極的に定期健診を~
◎歯の健康と病気の関係◎
歯の健康と病気には関係があることを知っていますか?
歯周病は糖尿病・脳梗塞・心疾患等のNCD(非感染性疾患)と強い関連性があり、
残った歯の本数は認知症との関連があると言われています。
一人当たりの医療費をみると、歯科の割合が最も多く16%で、その8割以上が歯周疾患です。歯周疾患がある人の全体の医療費は、ない人に比べて17%も高く、歯周疾患が全身に与える影響の大きさがわかります。
また、歯周疾患がある人とそうでない人の糖尿病併発の割合は2倍の差があることが報告されています。
◎歯科健診で豊かな長寿を目指す◎
高齢者の孤独化や引きこもりが原因となる重度介護への移行や、口腔機能低下による低栄養、それに伴う認知症の増加を防ぐためにも歯科健診を一つのアイテムとして利用すべきだと考えられています。健診による疾病の発見、生活習慣の改善により健康寿命の延伸が期待されます。
◎歯科健診の有用性◎
①メタボリックシンドロームの主症状である肥満と高血糖リスクに対し、歯科健診を行うことでより効果的な対策が立てられる。
②歯科健診を積極的に実施している事業所では歯科にかかる医療費が16%減少したことが報告されています。それだけでなく医療費全体も減少したこと、逆に歯科健診を実施していない事業所では医療費が大幅に増加したことが報告されています。
以上のように、歯の健康維持はQOLの向上と、医療費全体の適正化に大きく貢献することが検証されています。
このように、歯の健康と健康寿命には密接なかかわりがあることが分かります。
8020運動のゴールは80歳ではなく、
8020達成後にその状態を維持し健やかな生涯を送ることにあります。
せっかく手に入れた長寿が幸せなものになるように、是非、定期的な歯科健診を受けて頂きたいと思います。
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